シナジストの分散効果メカニズム
分散材料としてのシナジストは、製品数の少なさから、世の中にあまり知られていません。
一方で樹脂タイプの分散剤(湿潤分散剤等と呼称される)は、分散材料製造の簡易性と顔料分散時の使いやすさから、広く世の中に知られています。
しかし、近年の電気電子機器類の高性能化により、分散対象の素材がナノサイズレベルにまで細かくなり、分散体を作ることが難しくなってきています。
さらに、分散対象の素材配合比を上げて、より高機能にする活動もあり、分散体の分散状態安定させることも非常に困難な課題です。
その課題に応えるべく、分散材料としてのシナジストをもう一度見直し、ナノサイズの素材に特化したシナジストを開発しております。
シナジストの分散効果メカニズムについて、弊社の仮説として整理しました。(ファイル参照)
シナジストの分散効果メカニズムは、大きく下記2点であると考えています。
・シナジストは、顔料分子に似た構造により、顔料分子・結晶が集合しやすい特徴を利用し、顔料に入り込む。
・顔料に入り込んだシナジストは、分散防止構造を持っているため、他の顔料分子・結晶の集合を防ぐ。
シナジストの状態としては、下記があげられます。
・顔料分子に似た構造により、有機顔料のように発色し各種耐性も有している。
・シナジストは顔料のような粉体状態である。
以上。
※ご興味がありましたら是非弊社シナジストをご評価頂き、御社の製品品質向上と分散技術発展の一助となればと願っております。